08 - 29 - 2008

日本語の朗読どうぞ シアトルのNPOがCD貸し出し

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voice1.jpg ボイス・ライブラリー・イン・ジャパニーズの皆さん

 シアトルのシニア施設などを中心に、日本語の朗読活動を行っている非営利団体(NPO)「ボイス・ライブラリー・イン・ジャパニーズ」では、朗読CDを無料で貸し出しており、北カリフォルニア在住の皆さんにも利用してほしいと、呼び掛けている。 
 手作りの朗読CDは、全72タイトル。田辺聖子、宮部みゆき、浅田次郎といった人気作家の小説や、藤沢周平の時代ものや、相田みつをのエッセー、また日本の昔話やグリム童話など、レパートリーは盛りだくさんだ。
 シアトル周辺の日系シニア施設で朗読会を開いたり、個人宅への訪問朗読を行っている同団体は、代表の吉田直(なおみ)さんが、2004年4月に設立した。
 日本でラジオ・アナウンサーとして活躍していた吉田さんは、夫の駐在に伴い1960年代から米国やシンガポールなど転々とした後、81年から、シアトルに在住。以前から朗読グループには入っていたものの、「どうしてもボランティアで朗読がしたい」と飛び出し、現在の団体をつくった。
 「(朗読は)皆さん、本当に喜んでくださいますね」と吉田さん。病床で、朗読を聴くのが大好きだった女性には、亡くなる2日前まで訪問していたといい、「私たちがしてあげたこと以上に、大きなものをもらいました」と振り返った。
 会員は、20〜70歳代の女性中心の20人。週末しか活動できない会員が多いなか、朗読の練習をし、ボランティア先に訪問するほか、録音とその編集、著作権問題の研究、CDジャケットの制作と、すべて自分たちで行っている。
 一番頭を悩ませるのは、本選び。朗読会で読みやすい、短い作品で、分かりやすく起承転結がはっきりしているものが好まれるといい、吉田さんは「日本に帰ったときには、自分が読みたいものよりも、朗読で何を読むかを探しています」と、苦笑い。
 CDは州外からでも、送料さえ支払えば、3週間まで借りられる。体が不自由で郵送できない場合や、シニア施設には、寄贈したいという。さらに、ベイエリアで支部設立に関心がある図書館や施設、ボランティア団体も探している。「どんどん使っていただけると本当にうれしいです」と吉田さんは話している。
 また同団体の活動を広げるため、個人、企業からの寄付も募っている。
 朗読CDのカタログはウェブサイト(www.voicelibraryjp.org)で閲覧できるが、ファクス、郵便でも入手できる。問い合わせは吉田さん☎(425)885—2988、Eメールnyoshida@voicelibraryjp.org。
(森廣陽子)

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